メス型製作
2004年3月24日更新
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![]() #400番のペーパーで仕上げた型に離型材を塗布します。 最初に固形ワックスを塗り、ふき取りを5回繰り返します。 パテ部のピンホールにはワックスが埋まるようにします。 ワックスをきれいにふき取った後、上の写真の液体離型剤を 刷毛塗りします。商品名「リゴラック」には無色のものもありますが、 厚みが判るので、青色のものを使っています。あまり厚くならないように注意します。次工程のゲルコート塗布までしっかり乾燥させます。 今回は24時間くらいおきました。 |
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次はゲルコート塗布です。 離型剤がしっかり乾燥しているのを確認して型用ゲルコート(離型数が少ないときは普通のポリエステルゲルコートでもOK)を刷毛、ヘラで塗布します。色は濃い色が良いです。(ガラス積層の際に泡が見えやすいし、型のキズ等もよくわかる) ゲルコートは厚めに塗布します。0.2mm-0.5mmくらい。 其の訳は、メス型の修正時に削りシロとなるからです。 ゲルコート(樹脂も同じ)にはパラフィンが入ったトップコートと入っていないノンパラのものがあります。最終積層や空気にずっと触れる面にはパラフィンが入ったものでないと完全に硬化しませんが、型に塗布するものや途中積層のものはノンパラを使います。完全硬化しないので次工程の積層時に良好な接着が出来ます。 |
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メス型の積層工程は M450+R580+R580の3plyと計画しました。 予定厚みは約3mm(+ゲルコート)です。 1ply目のM450(チョップストランドマット 450g/m2)を積層する前に 型のコーナー部にポリエステルパテを充填します。(写真で少し白っぽくなっているところ)こうしてコーナーRを大きくしてやることで脱泡しやすくなります。 通常使用する樹脂の量はマットがガラスの約2倍、ロービングは約1.2倍くらいですが、型の場合は重量はあまり関係ないので少し多めに使い、完全に脱泡出来るようにします。 1ply目のM450は積層したあと完全に硬化させてから2枚目を積層します。最初に多くを積層すると硬化発熱の影響で型表面にガラス目がでてしまうことがあります。(プリントスルー現象) |
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2ply目のロービングの積層 1ply目のM450のバリをよくとってから積層します。 |
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積層が全て終わった状態です。 次は補強をいれます。 (2004/3/20) |
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離型したメス型です。 意外と簡単に抜けました。 ![]() 一部、ゲルコートの硬化不良跡が見られました。 液体離型剤が完全に乾燥していなかったところでしょう。 |
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コーナー部や釘跡などを仕上げます。 400番-800番-バフ仕上げと進めます。 (2004年3月23日) |